魔の31日31日、朝、母はいつものように病院にでかけました。父が、携帯電話でベッドの上から電話で早めに来て欲しいと伝えたから、いつもより早めに。 9時、医師たちの回診がはじまり、母も病室を出ました。 母の話では、看護士たちが 「腹水の色がおかしい」 「消臭剤が必要!」 などと言いながら、慌しく部屋を出たそうです。 そこから出てきた医師に、母は呼ばれ 「残念ながら、恐れていた感染にかかったようです、あと2・3日でしょう」 と言われたそうです。 動転した母は私にすぐ電話をくれました。 私は上の弟の会社、下の弟の学校にそれぞれ連絡をし、すぐに帰るように伝えました。 午後、面会時間少し前に病室に行くと、2人部屋から個室に移される父がいました。 「望んでいたとはいえ、突然個室に入れてくれるなんて、もうダメってことか」と父は言いました。 出てくる腹水は人間のものとは思えないほどの色で、その臭いは悪い予感をさせるものでした。 3時、下の弟が到着 4時、上の弟が到着 父は頭がしっかりしていたので、平日なのに息子たちが帰省したことを不思議に思ったに違いありませんが、問いただしたりしませんでした。 大事をとり、上の弟と母が病院に付き添いで夜を明かすことになりました。 ジャンル別一覧
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